１０）猪野ダム
先日周回した犬鳴ダムを横目に、トンネルを越えて県道２１号線を久山町へ。ここは既に福岡市の都市圏であり、大相撲九州場所の相撲部屋も来る。この山あいに比較的最近作られた猪野ダムをたずねた。天照皇大神宮という印象的な名前の社の近くらしいが、まさにそこを通過して更に山中へ、進入禁止の札に阻まれたりしてどうも分からない。何人かの地元のひとに聞きききしてようやく時間制限（夜間は閉じられる）のある扉つきの山道へ入り、トンネルを過ぎたあと立派な重力式コンクリートダムを発見した。
あとで山歩きの老夫婦も見たし、他にも進入ルートはあるらしいが、堰堤のそばには立派な管理事務所もあり、なぜナビが機能しなかったのか分からない。竣工が平成１２年というから、ナビのソフト（２００７年）が対応しないはずはないと思うのだが。
堰堤を渡り、右周りにウォーキング開始。誰も来ず、静寂なのはいいけれど、完工から年月を経ていないせいか、自然を満喫というところまではいかない。巨大なやまみみずが出たくらいが精精だった（写真に撮る気がしなかった）。
総貯水量５１１万立方ｍのダム湖を一周。５８００歩を歩いた。そのあとダムの前の階段を降りて見事なファサードを撮った（堤高７９．９ｍは近隣では最高、堤頂長さ２６０ｍ）。階段はほぼ８００段近く、往復で足が棒になった。
いくつかのダムには上下移動用モノレールが装備されているのを思い出した（油木ダムなど）が、高さでは負けないこのダムにも要るのではないかなあ。