福岡県のダム歩き

24)長谷ダム

福岡市の近郊にある長谷(ながたに)ダムへ行った。有名な香椎神宮のある香椎地区が共有(入会い地というらしい)している山で、これも地域では知らないものの居ない巨大商業複合施設「トリアス久山」の北、なんということもない山あいへ入るとそれこそ出会い頭にコンクリートの巨大な堰堤が姿を現した。

堤高53.8m、堤頂長さ159m、総貯水容量492万立方mはどうして都市型ダムとしては堂々たる大きさである。1993年施工。車が堰堤上の車道をひっきりなしに行き来するのは、多分沿線の近道になっているのだろう。こんな利便的都市型ダムもありとは思うけれど、ダムそのものが傷まないのだろうか。それとも車道になるのを前提にして築かれたのか。ゆっくりと天端でながめなどを楽しむ余裕もない。

  「三日月湖:みかづきのうみ」と命名されたダム湖の右手に設けられたウォーキングコースを歩き出す。ダム湖のコースには珍しい起伏が頻繁にあるのはウォーキングのための設定なのか。ま、有酸素運動にはこのくらいの坂があるのが適当だろう。ウィークデイにもかかわらず、若いふたりづれなどの歩行者が多い。ひさしぶりの晴天に浮かれて出てきた壮年もいるのだろう。いずれにせよ後背地としての深山のボリュームがなく、これだけの水量を確保するのは苦労があったのではないだろうか(後日これは汲み上げ式であることが判明した。つまり自前の水源ではなく単なる水貯めなのだ。)。三日月湖と命名されるほどで、意外と広く豊かなダム湖は、以前は人家も多かったのではないか。

 赤いアーチ鉄橋を渡り、快適な3kmのコースは4500歩ほどで終わったが、ダム湖周回をむねとする私は同じコースを戻るわけにはいかないので、危険を承知で車道へ入る。歩道がないのであまり薦められないコースだ。自転車で走る猛者もいる。

 

戻りは直線に近いコースで3つの橋とトンネル(心配したがここには分離歩道があった。)もあって無事3000歩強で歩ききった。計一周7500歩であった。

気になったのはダム右手の河童群像である。なんらかの伝承があるのだろう。調べてみようか。

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