福岡県のダム歩き

 

28)江川ダム

寺内ダムへ行った時に江川ダムも目星をつけた。

山ひとつはさんだ近隣のダムなのだが、これは ダム湖が別格に大きい(総貯水量2532.6万立方m)。県で最大全国でも有数なのだ。、少し勿体をつけて行こうと思っていたが、いい天気が続いて足が向いた。

飯塚市を抜けて冷水峠へ駆け上がり、途中から秋月へ向かうのは同じコース。国道500へ入るのが味噌だ。先日の学習が効いてスムーズに山間へ、小石原川を遡るといつもの感動的な巨大ダムがぬっと現れる。写真に撮るかと思ったが、帰途に回し、ともかくダム堰堤へたどり着きたい一心で車を駆った。これが間違いの元。どんな間違いだったかはあとで。

ダム事務所前に現在の貯水率が電光掲示板で見れるようになっている。49.8%だと。どうりでせっかくの景観を誇るダム湖「上秋月湖」も湖畔はむき出しの土が目立つ。ボタンを押すと若い女性のアナウンスがダムの説明をはじめた。こんなサーヴィスは電光掲示板とともにはじめてだ。

297.9mのダムの天端を通って右周りに周回開始。堰堤は手前を大きな岩山に引っ掛けるようにして構造をそれに依存し、途中で右へ折れる形で谷を堰き止めている(堤高79.8m)。わたりきった途端に「全面通行止め」の立て看板に衝撃を受ける。こんなことが以前もあった。ま、進めなくなった段階で引き返すまでだ。腹を決めて歩き続ける。たしかに落石の多さが目立つ。すぐ第一の道路陥没に出会う。なんとか山際の縁を渡ってマシな道にたどりつくが、いくらもすすまない内にまた同様の道なき道に出くわす。ここは3にんほどの作業者が現場を調査中のようだ。何か言われるかともったが、向こうから挨拶をしてきた。カメラを持っていたので役人が観察に来たのかと誤解したのかもっ知れない。その向こうに自動車が停まっていて、どうやらあとは問題はないような雰囲気だ。もっとも、そのあとも山側の載り面の工事現場に出くわした。よくわからないのは、最近大雨が降った記憶がないことで、有名なダムと全国100選に選ばれるようなダム湖の周回道路にしてはこれはお粗末では、と思う。ともかく崩壊箇所やら落石が多いのはこの谷の地勢が弱いということを示しているのだろう。

 

ここ一週間内に降った雪があちこちに残っているのは、やはり標高が高いのだろうか。半ばを歩き、ダム源流あたりで今計画中の小石原ダムに関する立て札を見た。無縁仏の処分通知だ。ここで結局カメラの電池切れ。あとは対岸の国道を歩いて戻るのみ。途中では別の工事関係者とであっただけだった。全部で1万5千700歩。さすがに歩き甲斐があった。

 

ダム堰堤の正面写真はまた別途撮りにこようか。

 

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