福岡県のダム歩き

36)牛頸ダム

気分が乗らないまま今年のダム探訪は長期休暇になっている。もともとメタ簿対策だったので、必要が薄まった今、行く動機を作るのが難しい。たまたまいい天気が続いたので大野城市あたりを攻めることにした。飯塚方面へ200号線で向かい、米の山峠を越えると直接大宰府に出る。大宰府を突っ切って大野城市の繁華な郊外商業地域を過ぎ、福岡のベッドタウンである住宅地の奥に牛頸ダムがあることになっている。

大野城は古代の歴史が豊かな地で、牛頸とは奇妙な名前である。何か由来があるのだろう。そんな興味があって、なぞを解いてくれるかもしれないダム記念館に寄ったが、閉まっていた。大野城市の公民館へ連絡したら鍵を開けてくれるという。また来よう。

堤高52.7m、堤頂長さ383m、総貯水量228万立方mの堂々たる治水ダムである。ダムの左に車を止めて左回りに歩き出す。しばらく行くと自衛隊の行軍演習に出くわした。若い青年ばかりだが完全装備の行軍は辛いだろう。ご苦労様である。しばらく行って湖畔へ降りる道を見つけ、そこから公園を突っ切って近回りする。結構な数の市民が釣りをしたり憩いを楽しんでいる。ダム本体は地味なロックフィル型だが、周囲は歩きやすく、ここは住民に人気のある都市型ダムなのだ。

戻り道になって、展望台の指標があったので寄ることにした。急な坂を行けども見晴らしのいい場所はない。うっそうとした森が続き、迷った気配。おぼつかないけもの道が下り坂になってそれが途切れたあたりに湖のほとりで釣りを楽しんでいるおっさんに出遭った。展望広場とはここなのか?と訊くと「途中にベンチがあったでしょう。手入れがされてないので、さあ見晴らしは?」という。確かに最高所あたり雑木と草むらの茂みに埋もれてそれらしいものはあった。冗談ではない。疲れ損であった。遭難しなかっただけでもめっけものだ。あんな指標は叩き折らねば事故の元だ。2000歩以上のロスだった。

先に出会った自衛隊の行軍にまた遭った。足の遅い老人だと思っていただろう。

6000歩くらい歩いたが、実質4000歩くらいか。

 

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