福岡県のダム歩き

38)天拝湖ダム(山口調整池)

大佐野ダムから更に南西の山中に別のダムがあるようなので、山を下り、再び31号線へ戻って4Kmほど走ると九州高速道筑紫野インター付近に達する。ここに入らずに山手へ抜ける道が件のダムへの一本道なのであるが、行き過ぎてしまい、むさしヶ丘団地内へ突っ込んで道に迷った。なんとか奥から出られたが、それが災いして目標外の別のダムへ行ってしまった。ここはダムというよりも貯水池なのだ。もちろん貯水池だから立派なダムが築かれてある。

堤高60m、堤頂長さ326m、のロックフィルダム、福岡市の水道用水で、総貯水量は400万立方m。

巨大な湖の規模にしては後背の山は浅く、水はもっぱら遠く離れた筑後川から送られ、溜め込んだ水は大渇水などまさかの時のための備蓄用らしい。まさに福岡市という大都市のための水がめなのだ。

1998年完成。よく整備されており、全体が筑紫野市民のための公園になっている。周囲が開け、あまりに人工的なのが味気ない。車をダムの左に置いて、広い周回道を歩き始める。

奥には更に官吏棟があって高みはジプリめく巨大なモニュメントもある。あがっていく気力もなかったが、いい天気にもかかわらず人影はなかった。

周回4000歩ほどだった。

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