福岡県のダム歩き

45)夜明ダム 

大分県の山中でちょっとしたイベントがあったので一泊で参加した。去年は不幸な災害があって中止になったABCCフェスタだ。途中一泊する日田の近くにある「夜明ダム」に寄った。小石原の峠をこえて国道211が筑後川に出遭って途切れ、210に接続するあたりを夜明という。

印象の強い場所だ。

従来は左へ向かって日田へ入ったが、今はバイパスが川の向こうにできたので右折し、わずかに久留米方面へ戻って夜明け大橋を渡る。今回はそれを渡らずに更に川幅を増す筑後川に沿って2kmほど下る。ボート競技用の長い艇が浮かんでいた。

この九州第一の川筑後川はこの辺でも既に相当に大きい。昔は久留米から天領日田まで川船が通って物資の流通をになっていた。ダムが出来てこれが途絶した。反対もあったのだろうが、戦後の電力事情からやむなく建設されたのだろう。私はずっとこのダムは灌漑用の堰だと思っていたが、そうではなかった。実際に見ると広い川幅を大胆に堰っきる巨大なダムだ。確かに提高は15mと高くはないが堤長は223mで見た目はもっとありそうにも見える。「ダム湖」は4M立方m で堂々たるものだ。

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