福岡県のダム歩き

４）畑ダム

宮若市とは正反対の方角、北九州市にある畑ダムへ行った。近くといえばこちらの方がよほど近い。自宅から車で１５分ほど、国道旧２００号線から右へ入って５分ほどであっけなく左にコンクリートの堰堤（堤高４３．３ｍ、堤頂長さ４５８．８ｍ）が見下ろせる場所に来る。え？それほど坂を上ったわけでもないのに、と違和感を覚える。駐車スペースがなく、更にダム湖の縁を進んで回り込み、民家の共同スペースのような山きわに留めてウォーキングスタート。

近くの民家に猪が二頭檻に飼われてあった。近くで生け捕りにされたものだろうか。山里の実感がしたが、ダム湖を意識したウォーキングの人たちが多い。百万都市の中にあってよく整備されたコースがひとを呼ぶのだろう。

途中にはキャンプ村もあってよく利用されているようだった。

ダム湖の周回コースの利点のひとつは上下の起伏が少ないことにあるのだけれど、ここは周囲の地形が複雑なせいか、かなり高低差が大きい。もっとも、登れば必ず下りもあるので負担は少ない。総貯水量７００万立方ｍのダム湖を通して見る堰提の遠望から、ここが最遠地点か？と思える場所がいくつもあって失望させられた

が、ようやく区切りの堰提についた。このあたりには広い駐車場がいくつもあって活況を呈している。

コースに作られた里程標には野鳥の解説もあり、近隣のひとたちがよくここを憩いの場所として利用していることを覗わせた。ここは戦後すぐ旧八幡製鉄所の水利事業として計画され建設されたらしい。堰堤を渡り、県道と並行して湖上へ張り出して設けられた歩道を出発地点まで歩いた。全工程約４５００歩だった。

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