福岡県のダム歩き

20)本入ダム、21)尾崎ダム

再び近辺の小ダムを個別にやっつけていく気になっている。今日は小竹町の農業用堰堤「本入(ほんにゅう)ダム(本入溜池 ダム便覧)を探索。いつもたいした準備をせずにカーナビの地図をあてにしながらぶらりと出るのがあだになった。見当をつけたあたりを探しまわるのだが、どうも分からない。実は先日も同様に一日を無駄にした。農業用の池はずいぶんあちこちにあるもので、まぎらわしい。とうとう近くの公民館へ駆け込んで館長さんらしきひとに泣きついた。「この近くに?ダムですか?提高15メートル以上?あります、多分。ちょっと分かりにくいですが、地図を描いてあげましょう。」とメモつきで親切にも丁寧に教えていただいた。

なるほど見た目には気付きにくい、民家のそばから徒歩で入った奥にその堰堤(堤高15.7m、堤頂長さ63.3m)はそびえていた。水は殆どなかった(総貯水量55万立方m9し、何の標識もなかったが、堰堤の上に二つ、仏像が置かれてあった。堰堤の守り神か知らん。1917年完成というから、既に90年以上の歴史を持っているのだ。

 

自宅への帰り道、「尾崎ダム」を探した。JR福北ゆたか線のローカル駅「南直方ご殿口」の北、山ぎわにそれはあった。しかもいつも生活でうろうろする旧200号国道から一瞬ながら見えたことで感激もひときわだったのだけれど、つまりこれも、これまでは見ようと思わなかったので見えなかったという典型例だろう。

目標を見失わないようにして、その堰堤のそばちかくまで民家が迫る狭い迷路のような道を慎重に選びながらアプローチする。コンパクトながらなかなか姿のいい(堤高27.2m、堤頂長さ178m)重力式コンクリートダムだった。

 

 

ダム湖(ダム池)としてはこれまででも最小に属するものではなかったろうか(総貯水量37.8立方mで油木ダムの1/40弁城ダムより少し大きかった)。堰堤へは近づけず、池周辺は山か藪でなければ住宅が迫っていて周回の道はたどれなかった。

 

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